稽古に潜入!西川大貴作・演出の新作ミュージカルが間もなく開幕
西川は、1シーン終えるごとに「今の芝居すごく好きだった!」などと声をかけ、時には自分も動いて見せながら芝居をつくっていく。舞台上には大小の箱があり、それをキャストが移動することでシーンを展開させるため決め事も多そうだが、全員がアイデアを出しながらいかに場面を磨いていけるかと考える様子が印象的だった。
そして稽古は進み、四宮吏桜が恋について歌うシーンへと移った。四宮の美しい歌声と聴かせるメロディに、ざわついていた稽古場も静かになる。既にグッとくるほどだったが、ここでダレンが立ち上がった。四宮のすぐそばまで行き、「このメロディは自分の部屋にスッピンでいるような気持ちで歌ってみて」「この歌で彼女がどういう人間か伝えたい」「今彼女はこういうタイミングなんだと思う」など柔らかな口調で丁寧なアドバイスを送る。四宮も嬉しそうに感謝を述べ、もう一度歌ったとき、感動的なほどの変化があった。
そうやって日々ブラッシュアップされた後に2度のプレビュー公演を経て、どんな作品と育っていくのかが楽しみな本作。
1stプレビュー公演は11月15日(金)から18日(月)まで、2ndプレビュー公演は11月23日(土・祝)