閉塞した時代を突き破る熱い議論を!須賀貴匡×宮崎秋人×壮一帆×池田努が『冬の時代』に挑戦
(画像左から)宮崎秋人、須賀貴匡、壮一帆、池田努撮影:源 賀津己
1964年初演の木下順二作『冬の時代』が2020年春、再び上演される。閉塞した時代の中で、表現に向き合い、戦う若者たちの姿を描く本作に個性派、実力派のキャストが集結。須賀貴匡、宮崎秋人、壮一帆、池田努に話を聞いた。
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須賀が「辞書を片手に読み進めた」と話し、池田も「こんなにウィキペディアが活躍する戯曲もない」と明かすほど、物語は濃密な議論を中心に進んでいく。だが、じっくりと読み進めていくうちに本作ならではの魅力をそれぞれに見出したよう。
池田は「議論ができるって嬉しい。いまの時代、曖昧な会話が多いけど“お前はどうだ?”“俺はこうだ!”という感じで、嫌われることを恐れない」と語る。須賀も「この時代特有だよね」と池田の言葉にうなずき「いままで、自分が見たことのない作品になると感じました」と期待を口にする。
宮崎も壮も内容の難解さ以上に、この時代を生きる人々に強い魅力を感じたよう。宮崎は登場人物たちを「純粋」と評し「いまの時代、そこまで主義主張や大義を掲げて生きているわけじゃないので、自分の正義を曲げない強さ、行動するエネルギーがあって、恋愛も自由奔放で(笑)