その形や色は一体何を意味するのか、など同じ仲間の昆虫でも、よく見ると一つひとつ違っていて面白い。
膨大な数の昆虫だが、その生き方も少しずつ違っている。その生態の多様性を「食べる」「住む」「たたかう」といったキーワードに沿って紹介し、昆虫が生き抜くために獲得したさまざまな生態を観察できる。力強い生命力に思わず見入ってしまうはずだ。
ゴキブリだけを集めたコーナー「Gの部屋」も見どころの一つ。苦手な人が多いであろうゴキブリだが、森林に住む彼らは朽ち木や落ち葉を食べており、森林生態系において非常に重要な役割を担っている。のぞいてみると、ゴキブリの見方が変わるかもしれない。
ほかにも本展で注力している一つが、昆虫研究のコーナー。
研究家たちの貴重な標本コレクション約160箱を展示している。壁一面の標本は見応えがあり、はじめて見る昆虫に出会えるはず。そして夏休みの自由研究にピッタリなのが、採集や標本のテクニック。プロが使っている道具を用いて詳しく解説している。
また、音声ガイド(オフィシャルサポーター)は、無類の虫好きで知られる俳優の香川照之さんが担当。NHK Eテレの「香川照之の昆虫すごいぜ!」