六甲山上の自然の中で楽しむ現代アートの展覧会「六甲ミーツ・アート芸術散歩2021」
この空間でしか表現・成立できない映像作品が観られると注目されている。
ROKKO森の音ミュージアムでは、明和電機が80年前の巨大な自動演奏オルガンの心臓部であるパンチカードに代えて、コンピューターの制御によりオリジナル曲を演奏。迫力ある音楽とコミカルなロボットの動きに自然と楽しい気持ちになりそうだ。
天覧台(一部TENRAN CAFE内に展示)で展示されている「キオクノカナタへ」は、公募で集まった248作品の中から「六甲ミーツ・アート芸術散歩2021公募大賞」グランプリにも選ばれた作品。古着やハギレを使った衣装をまとったモデルが六甲山の豊かな自然の中で溶け込むことで、廃棄物となってしまったものたちが再び輝きを取り戻すことを表現した作品だ。
旧パルナッソスの休憩小屋で展示されている「山々を泳ぐ方舟」は、アートユニット「パルナソスの池(淺井裕介・高山夏希・松井えり菜・村山悟郎)」が、通称「廃墟の女王」とも呼ばれる旧摩耶観光ホテルに滞在し、窓枠を模したステンドグラスや雨漏りを利用して描いた絵画や写真を制作。ホテルに残されていた遺物などとともに、会場全体を使って表現した作品となっている。
ROKKO森の音ミュージアムの屋外で展示されている松田美由紀の作品「光彩」