またこの役はお客さまに向かって語りかけたり、歌いかけたりする場面もあるので、そこもまた楽しみですね」
楽曲を手がけるソンドハイムと言えば、“生ける伝説”とも称される世界的な音楽家。抜群の歌唱力を誇る望海だが、そんな彼女ですら、今回のナンバーはどれもハードルが高いようで…。「すごく難しいです。ドラマティックというよりは、とても入り組んでいて、お話の難しさと繋がっているような気がします。森に迷い込むという設定と、楽曲の複雑さがマッチしているというか。魔女の曲で言えば、悲しさや強さなど、人間の持ついろいろな面が歌の中で表現されているなと。やはりひと筋縄ではいかないな、と思っています」
出演者には望海のほか、毬谷友子、湖月わたる、朝海ひかる、麻実れい(声のみ)と、宝塚出身の面々がズラリ。「とても心強いのですが、私にとっては雲の上の方ばかりで…。
もうどうしましょうという感じなのですが、せっかく共演させていただくので、いろいろなことを学ばせていただけたらと思っています」
最後にチケット購入を迷われている読者へのメッセージをお願いすると…。「そこは迷わずポチッとしていただいて(笑)、ぜひ私たちと一緒にこの森に迷い込んでいただけたら嬉しいです」
取材・文:野上瑠美子