梅棒・伊藤今人「演劇が詰まった自信作」、グレードアップ版『風桶』開幕
これらが舞台上をほとばしる圧倒的なエネルギーとなって、ストーリーは疾走感たっぷりに進んでいった。言葉を用いないにもかかわらず、全キャラクターの感情が伝わってくる演出やパフォーマンスに手に汗握り、心が揺さぶられるひと幕も。
作・総合演出を務める伊藤今人は、開幕に際して「演劇を志すものにとって“本多劇場”がどういう場所か。我々がこの聖地にふさわしいと考えた作品がこの『風桶』でした」「梅棒らしさはそのままに、この作品だからこそ感じられる“演劇”が詰まった自信作です」とコメントを寄せる。この空間でしか味わえないライブ感に満ちたステージは、まさに演劇的。初進出の本多劇場で幕を開けたグレードアップ版『風桶』で、梅棒の門出を応援してみては。
キャストには梅棒メンバーの梅澤裕介、鶴野輝一(Wキャスト)、遠山晶司、塩野拓矢、天野一輝、野田裕貴、多和田任益に加えて、渡辺みり愛、松浦司、まりゑ、松浦景子、YOU、正安寺悠造、長谷川敬タ、eat、Naoki、hirokoboogie、ひこひこ(Wキャスト)が名を連ねている。東京公演は12月30日(木)まで。
その後、2022年1月7日(金)~10日(月・祝)に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール、1月20日(木)・21日(金)に愛知・名古屋市芸術創造センターと巡演する。チケット販売中。
取材・文:岡山朋代