ロームシアター京都と市原佐都子がタッグ『妖精の問題 デラックス』
市原佐都子
ロームシアター京都が「末永く上演される劇場のレパートリー演目を制作する」ことを念頭に、2017年から継続して取り組むプロジェクト「レパートリーの創造」。その第5弾として劇作家・演出家の市原佐都子が代表作『妖精の問題』の再創作を行う。
ロームシアター京都<レパートリーの創造> 市原佐都子/Q 「妖精の問題 デラックス」 チケット情報
2016年に起きた障害者施設での事件をきっかけに「社会においてタブー」とされていることを取り扱った本作は、事件そのものをドキュメンタリー的に取り上げるのではなく、事件を受けて、直視せざるを得なかった自身の中の偏見や生きづらさ、内なる優生思想への気付きに真正面から取り組んだ作品。妖精を「見えないもの」の隠喩とし、「世界の中で見えないもの」を浮かび上がらせ、関西では2018年、KYOTO EXPERIMENTで上演された。今回、「レパートリーの創造」では、ひとりの俳優で演じられていた『妖精の問題』を、複数の俳優でリクリエーションすることに。そしてオーディションを行い、7人の俳優がキャスティングされた。
「『妖精の問題』は俳優の竹中香子さんがひとりで演じる作品として作りました。