原作者が語るミュージカル『The View Upstairs』の魅力とは
ある日、32名が亡くなったニューオリンズで起きたアップステアーズ・ラウンジ放火事件をインターネット上の情報で知ったマックス。教授らに事件のことを尋ねるも、誰も知らなかったという。
「今アメリカではLGBTQが大きなムーブメントになっているけれど、この事件のことは誰も知らなかった。自分がそこに光を当ててみたいと思いました。悲劇的に描くのではなく、そこにいた人々にもそれぞれに背景があって、笑ったり、情熱を持ったり、人生に喜びを持って生きていたのだと思いながら、追悼の意味を込めて、作品化しました」。
コロナ禍はまだ終息していない。マックスにブロードウェイの現状を尋ねると、「何も確実なことがない時代。プロデューサーたちがリスクをとることを恐れなくなっている」と話し、「自分も30代ですが、50歳以下の若い才能が次々と出てきているように感じます」。
マックス自身、今年の秋にK-POPを題材にしたミュージカルを上演する予定で「今まで誰も観たことがない、聴いたことがない、そんな作品を手掛けていきたいです」と意気込んでいた。今回日本版で主演する平間壮一と小関裕太については「2人とも才能があるし、全く心配していないです。