小越勇輝が大活躍!? 梅棒『おどんろ』の稽古場を見学
今まさに“クリエイション”していた。
だいたいの芝居の流れが伝えられ、「ゆっくりと動いてみて」と早速実践へ。それぞれのキャストが自身のキャラクターを考えながら、どうしたらカウント内で動けるか計算し、まずは動いてみる。その場にいるキャストで、何度か合わせてみて、だんだんと噛み合ってきたら、スピードを上げていく。曲をかけてやってみて、また不都合が出てきたら修正し、試す。その繰り返しだ。
梅棒の稽古場はこれまでも何度か取材させてもらっているが「壊しては創り、壊しては創り」をここまでしっかりと観たのは初めて。作品にとって何がベストなのか、ぎりぎりまで試行錯誤するのだなと思った。
ちなみに、見学していたアクションシーンでは、主演の小越勇輝が大活躍。華麗なアクションを決めていた。
また、そのアクションシーンを稽古している最中も、そのシーンに出演しないキャストたちがそれぞれ自主的な練習をしている姿が印象的だった。ヘッドホンをつけて振付をひたすら繰り返す者、小道具の扱いになれようとしているのか、何度も同じ動きをしてみる者。休憩時間はまるで部活のような空気感だが、やるときはやるメリハリあるカンパニー。