くらし情報『3時代から見る悠久なる大国の姿『兵馬俑と古代中国』』

3時代から見る悠久なる大国の姿『兵馬俑と古代中国』

など迫力ある俑からは、秦国の強靭な兵力が想起される。それぞれ実在した人物を再現しているとされ、一体たりとも同じ表情はない。

秦国統一前夜の春秋戦国時代では、当時の騎兵の姿を分かりやすく示した高さ22cmの「騎馬俑」のように、小ぶりなものが主流。その後、秦の始皇帝時代に等身大へとサイズアップし、続く前漢時代では再び小さな兵馬俑へと移り変わっていった。中国史上、唯一等身大の兵馬俑だったのが天下統一を成し遂げた秦の始皇帝時代なのだ。本展が示すテーマは、この3時代の兵馬俑を通して中国史を振り返ること。監修を務めた鶴間和幸・学習院大学名誉教授は、「私たちが知らないことはまだまだある。兵馬俑を通して、こんな世界があったのかと歴史の面白さに触れてください」と語る。


また、馬の俑も数多く、秦の人々と馬の強いつながりも感じられる。実に36年ぶりの日本展示となった一級文物「鎏金青銅馬」は、漢の武帝から姉に贈られたとされる秘宝。古代中国の最高峰の技術による青銅製の車馬「2号銅車馬」では始皇帝の巡行の様子を垣間見ることができ、その威光を感じ取れることだろう。他にも秦の時代を分かりやすく楽しめる漫画『キングダム』の名場面を集めたコーナーも。

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