五木ひろし、遠藤実・吉田正・船村徹・服部良一・古賀政男、昭和の五大作曲家に扮して若手歌手に熱血指導
彼女がレッスン中に発した“リンダ、困っちゃう”という言葉にピンと来て生まれたのが『こまっちゃうナ』だったんです」と五木。芸歴が長いだけあって、作曲家と歌手の間に生じたエピソードが頭の中に数多く入っているという。「歌の背景を“知っている”のが僕の大きな武器」「台本をつくらずアドリブで先生方の偉業を観客の皆さんと共有できたら」と笑う。回によって内容も異なるそうだ。
五木渾身のアドリブを受ける市川は、回によって島倉千代子や美空ひばりにも扮する。市川は「名曲誕生の瞬間が形になる。これをエンターテインメントとしてお客様に届けることを第一に考える五木先輩も偉大です」と述べ、「名だたる歌い手の方になることで、私の中に眠る引き出しがまたひとつ開く予感がしています」「五木先輩に感謝しながら、全力でアドリブに応えられたら」と意気込んだ。
名曲の歴史を紐解く第一部は、若手にとって歌の本質を掴む格好のレッスンになるだろう。
五木は「僕が可能性を感じる子たちに声をかけた」と隣にいる市川をはじめ、ゲストの朝花美穂、辰巳ゆうと、新浜レオン、ベイビーブーに華を持たせる。そんな彼らの新曲やデビュー曲を中心に届ける第二部で、五木は司会に徹する。