芸能生活50周年の吉幾三、明治座に初登場「親心と感謝を届けたい」
芸能生活50周年を迎える吉幾三が、初登場の東京・明治座で門出を祝う──。「昔から座長公演をやっていた身として、一度は立ってみたかった劇場さんです」と第一声を発した吉に、その構想を語ってもらった。
第一部の『親はがっかり!子はしっかり!』は、吉が原案・音楽を、岡本さとるが潤色・演出を手がける人情喜劇。キャストには主演を務める吉のほか、中本賢、芳本美代子、島崎和歌子、佐藤B作らも名を連ねる。劇中では、安藤物流の社長・万作(吉)を取り巻く下町のハートフルな人間模様が展開。13年前に妻を亡くした万作は、長女・和枝(芳本)を溺愛するあまり、彼女に“悪い虫”がつかないように躍起になっていたが……。
吉自身も、実生活で3人の子ども(長男・長女・次女:次女は本作キャストの寿三美)を持つ父親。特に現在ハワイで暮らす長女を思い浮かべながら、「子どもが自立して家を出るにせよ、パートナーと生活するために離れて暮らすにせよ、それぞれが喜ばしい門出だから嬉しい反面……やっぱり寂しい。
何かあってもすぐ飛んでいける距離じゃないから」と劇中の設定と自身の境遇をクロスオーバーさせた。
本作は3月に愛知・御園座で上演されている。