くらし情報『激動の半世紀を生きたユダヤ人一家が問いかけるもの』

2022年10月11日 15:45

激動の半世紀を生きたユダヤ人一家が問いかけるもの

激動の半世紀を生きたユダヤ人一家が問いかけるもの

撮影:宮川舞子


現代演劇を代表する作家トム・ストッパードの最新作『レオポルトシュタット』が新国立劇場にて日本で初めて上演される。9月下旬に稽古の様子が公開された。

ストッパードが「最後の作品になるかもしれない」と語り2020年1月のロンドン初演前から大きな話題を呼んだ本作は、ストッパード自身の家族の歴史をモデルに、オーストリア・ウィーンに住むあるユダヤ人の一族が激動の20世紀前半を生きる姿を描き出す。これまでも数々のストッパード作品に携わってきた小川絵梨子が演出を務める。

1899年の12月から1955年までおよそ半世紀の時間が全五幕で4世代の家族を通じて描かれる本作。シオニズム運動(ユダヤ教、ユダヤ文化の復興、ユダヤ人国家建設を目指す運動)の勃興、第一次世界大戦後の混乱やナチスの台頭、そしてホロコーストの悲劇といった激動の歴史が登場人物たちのセリフを通して語られる。

この日、稽古が行われたのは第三幕と最終の第五幕。第三幕の舞台は、第一次世界大戦の敗戦(1919年)から数年を経た1924年。
かつての帝国の見る影もなく、敗戦国の苦しみで国民の不満が高まる中で“反ユダヤ主義”の影が忍び寄る…。

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