大倉孝二とブルー&スカイが極める“くだらない”笑い
撮影:源 賀津己
俳優の大倉孝二と、脚本家で演出家のブルー&スカイによるユニット「ジョンソン&ジャクソン」が、4年ぶり4度目となる新作『どうやらビターソウル』の上演を決定。そこで大倉とブルーに話を訊いた。
実は彼ら、2年前にもイベントを企画。しかしコロナ禍の影響で中止に追い込まれていた。それだけに待望の上演かと思いきや、大倉から発せられたのは「いざやる時になるといつも嫌になっちゃうんです(笑)」という意外なひと言。「苦労を思い出すんだよね」とブルーが返すと、「俺の憂鬱さはあなたが書かないからだからね!」と大倉が反論。「だって共作じゃない?」とブルーが言うや否や、「それ勝手に決めたのあなただから!」と大倉。こんなやり取りが数分続いたが、それもジョンソン&ジャクソンらしさだと思えば微笑ましくもある。
なんだかんだと彼らがユニットを続ける理由は、大倉の「ブルー&スカイという作家の作品に出たい」という願望と、「くだらないことがやりたい」というふたり共通の想いから。大倉は「だから僕ら、やりたいストーリーがあるとか、描きたいものがあるとか、そんなものは皆無なわけです。今回も一本のストーリーものではありますが、くだらないことをやるためにストーリーを考えるという、それこそ意味のないことをやっていて。