「この家は呪われている!」。新作舞台『バーン・ザ・ハウス』が開幕へ
それが最初の発想でした」。
主人公のヨダカを演じるのは、緒形敦。自身、俳優一家に生まれ育ったというバックグラウンドを持ち、「俳優を始めたばかりの頃は、緒形という苗字をネガティブな『縛り』に感じていました。ただ、経験を重ねていく中で、ポジティブに捉えるようになって。この『縛り』はずっと続くし、向き合うほかないと思っています」と語る。演じるヨダカについては「共感できるシチュエーションが多くありました」といい、「長い目でみた時に、この作品が自分のターニングポイントになるように。役者としてはもちろん、人間としても成長できたら」と意気込んでいた。
本作に出演する東迎昂史郎は、所属している劇団「ゴジゲン」以外からのオファーに「純粋に舞い上がりました」と笑顔。
一方で、石垣島出身の東迎は「30歳を過ぎて、親のことや家のことの話題が増えたんです。この脚本を読んで、身につまされる思いになりました」といい、「舞台に出演している全員が存分に身体を動かしているエネルギッシュな舞台です。観終わった後に、きっと何か引っかかるものがあるのではないかなと思います」とPRした。
公演は11月20日(日)まで。
取材・文:五月女菜穂