くらし情報『古希を迎えたイッセー尾形の10年間が詰まった舞台』

古希を迎えたイッセー尾形の10年間が詰まった舞台

古希を迎えたイッセー尾形の10年間が詰まった舞台

カメラマン:石阪大輔


市井の人々の日常を独自の視点で切り取り、イッセー尾形がライフワークとしてきた一人芝居。その過去10年分のセレクト版を上演する、『イッセー尾形一人芝居 妄ソー劇場・すぺしゃる vol.4』(会場:有楽町朝日ホール)の上演が決定、イッセー本人に話を訊いた。

イッセーは10年前にフリーに。それ以降は演出家を置かず、すべてをイッセー自身が担ってきた。「作品とじっくり向き合う時間は長くなりましたね。自己対話というか、毎回ノートを開く度に、ここが違う、ここはやっぱりこうしようと思いつく。だからそこはもう諦めています(笑)。いつだって進行形で、これでおしまいってものがない。
すでにラインナップは決めていますが、やっている最中もいろいろ思いついて、その都度変換していくでしょうしね。ただ人間の捉え方は変わっていないと思うんです。気になる部分が変わってきたというか、視野が移動したのかもしれません」

2022年はフリーになって10年、さらに古希(70歳)を迎えた記念の一年でもあった。「変わらなきゃいけないっていうのは、軽いプレッシャーとしてあるかもしれません。古希なんだから、もう二十歳じゃないんだから、みたいな(笑)。

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