殺陣が伝える物語。劇団壱劇屋の挑戦、最終章が開幕!
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劇団壱劇屋による5カ月連続企画“五彩の神楽”の最終章となる第5弾『荒人神』が12月21日(水)から27日(火)まで、東京・シアターグリーン BIG TREE THEATERにて上演中だ。開幕前に行われたゲネプロ(リハーサル)のレポートをお届けする。
劇団壱劇屋 五彩の神楽「荒人神」チケット情報
2008年に結成し、関西小劇場を中心に活躍、近年は“東京支部”を立ち上げ、その活動が注目される劇団「壱劇屋」。さまざまなジャンルの作品を生み出す劇団だが、本作(2017年大阪にて初演)は表現方法に特徴がある。作・演出・殺陣を手がける劇団員の竹村晋太朗が2015年より始動した“wordless×殺陣芝居”という、台詞/言語の代わりに殺陣/身体で物語を紡ぐ作風が用いられ、劇中には台詞などの“言葉”の類は一切登場しないのだ。
その特殊な表現方法で毎月異なる世界線の物語を紡ぐという、大変な挑戦となった本シリーズ。8月の『憫笑姫(びんしょうき)』では“姉妹”、9月の『賊義賊(ぞくぎぞく)』では“義賊”、10月の『心踏音(しんとうおん)』では“男女”、11月の『戰御史(いくさおんし)