梅棒の舞台を観たことがある人は想像がつくと思うが、梅棒作品はとにかく役者の移動が多く、いろいろな小道具が登場する。しかもすべてが曲あわせなので、一人一人の動きを細かく調整しないと、タイミングがズレたり、大変な事故につながったりしてしまう。それゆえ場面転換の確認はとても大事になってくるわけだ。「1,2,3,4……」とカウントを数えながら何度か動きを確認した後、実際の曲を流して再確認。何か不都合があった場合はどうしたら解決できるのか、メンバーが一丸となって意見を出し合っていた。
その後は、通し稽古。まだ初日まで1ヶ月ほど時間があるが、ここからブラッシュアップをするとはいえ、ほぼ全てのストーリーと振付が“完成”していたので驚いた。詳細な見どころや選曲は本番のお楽しみとしておきたいが、ゲスト出演するw-inds.の千葉涼平、元宝塚歌劇団の音くり寿、鳥越裕貴らがダンスだけでなく「芝居力」でストーリーを盛り上げていたし、IGのポールダンス、上西隆史のエアダンスなども相まって、振付もいつも以上に高難度なものばかり。
梅棒作品の中でもここまでギャグ要素が少ない作品は珍しい気がするが、果たして本番ではどんな世界観を見せてくれるのか、ますます楽しみになった。