宮藤官九郎が観客の前で分析!? 『もうがまんできない』が待望の上演
俺は俺でやりたいことやっているのに、意外とスルーだったというのがいいかなと(笑)。別に過激なことがやりたいわけではなく、自分は面白いと思っているのにダメなんだということは今までずっとあったことだから。自由はないということを前提にして、それを逆手にとりたい。ダメという人を悔しがらせたいなと今、思っていますね」とキッパリ言う。
今回、お笑いコンビを新キャストの仲野太賀と永山絢斗が演じる。解散寸前で関係に亀裂が入りながらも、ネタ合わせを必死にするコンビは笑えて痛々しい。「(仲野)太賀君演じるネタを書いている芸人が、ものすごく自分なんですよね。好き勝手に生きていて、楽しくて面白い人がいっぱいいる。
目の前で起きていることが自分のネタより面白かったら絶望的な気持ちで、俺は何でこんなにつまんないんだとずっと思っている」と、常に宮藤の面白さと才気煥発さに驚かされるばかりなのに、意外な発言だ。「好きでやっているわりには8割方文句ばっかり言うから、辞めればいいのにとよく言われる。好きなら文句言うなという話なんですけど(笑)」。
物語のセリフには「皆、自分以外は見えているのに、自分は見えていない」と出てくる。