新国立劇場ラインアップ発表 シェイクスピアのダークコメディ、「デカローグ」など
撮影:黒豆直樹
新国立劇場の2023/2024シーズンのラインアップ発表会見が3月7日(火)に行われ、各部門の芸術監督が出席した。
演劇部門のオープニングを飾るのはシェイクスピアの「尺には尺を」と「終わりよければすべてよし」。新国立劇場で2009年から12年にわたり「ヘンリー六世」、「リチャード二世」などの歴史劇を作り上げてきた制作陣が再集結! 演出に鵜山仁、キャストには岡本健一、浦井健治、中嶋朋子ら実力派俳優陣の名が並ぶ。2作が交互に上演され、キャスト全員が両作品に出演する。小川絵梨子芸術監督は「歴史劇と違った視点でシェイクスピアを綴っていきます。歴史劇ではどうしても男性の役柄が中心になりますが、この2作は女性が“軸”に置かれていて、違った魅力をお届けできると思います」と語る。
6作目となるフルオーディション企画では、演出に藤田俊太郎を迎え、小川芸術監督就任以来始まったフルオーディション企画で初のミュージカルとなる「東京ローズ」を上演。2019年に英国の「BURNT LEMON THEATRE」が製作し、日米ふたつの祖国に翻弄されながらも戦う女性の姿を6名の女性キャストで描く。
4月から7月にかけて上演される「デカローグ Ⅰ~Ⅹ」