女性同士の友情を描く。ミュージカル『SUNNY』花總まり×瀬奈じゅんインタビュー
トップが気をつけたほうがいいこととか、心構えみたいなことを教えてくださいました」(瀬奈)「音楽学校時代は本科生と予科生という間柄だったけれど、宝塚に入ってからはやっぱり男役スターさんだなって印象でした。ついさっきも、前を歩いている姿をみて頼もしいなと思いました(笑)」(花總)
花總が演じるのは専業主婦の奈美。瀬奈は独身で仕事に打ち込んでいたものの、病気になってしまう千夏役。「毎日を送るなかでふと、いまの自分の生活を客観的に見てしまう、自分を見つめ直してしまうという奈美のような方は、少なからずいらっしゃると思います。共感していただけるような演技ができたら」(花總)
「余命宣告を受けてから悔いなく生きるってどんな感じだろう、と想像しますね。千夏は結婚もせず、子供もいない。その気持ちの持っていく場所が高校時代のグループ「SUNNY」なんだろうなと。そこを丁寧に演じていきたいと思います」(瀬奈)
実際に10代をともに過ごした二人が演じる『SUNNY』。
二人がデュエットするという『待つわ』をはじめとした懐かしい楽曲も、二人の現実に重なる女性同士の友情物語も楽しみだ。
取材・文:釣木文恵