安里は膨大なセリフ量に頭を抱えていますが、彼はなんだかんだちゃんとやるだろうし、僕も彼の描いてくれたケビンだから、一生懸命やりたいです」。
グレッグを演じる高崎翔太は、本作について「1枚の写真を見て、この現状を打破したいと伝えたい人もいれば、その写真を撮っている暇があるなら少女を助けろという人もいる。正義のあり方が人によって違うんですよね。この作品をご覧になったお客様がどう感じるのか、気になります」。また、ソニーを演じる宮崎卓真も「この作品には情熱や信念を持った方々が多く出てきます。僕たちの役者としての情熱や、信念をうまく乗せながら、しっかりといいものをお客様に届けられるように頑張りたいです」。
観客へのメッセージとして、馬場は「僕は劇場という空間で、お客様と一緒にその場の空気を作って、物語を紡いでいく感覚がすごく好き。コロナ禍を経て、ここからがまた僕たちも踏ん張りどきだなと思います」と気を引き締める。
そして「これからも面白い演劇を作っていきます。ぜひその一歩目となる本作をご覧ください」と話した。
公演は7月30日(日)まで。
取材・文:五月女菜穂