くらし情報『おひとりさまインドで日本の価値観から自由になる』

2015年10月23日 12:15

おひとりさまインドで日本の価値観から自由になる

深夜2時。僕は、中国人のジャックと、インディラ・ガンディ国際空港で送迎車が来るのを待っていた。日本からインドに行こうと思うと、深夜着の便しかない。インドで一番やっかいなのがこの深夜着問題。交通手段がタクシーしかないので、乗らざるを得ないのだが、目的の宿に連れて行ってもらえないのだ。必ずツーリストオフィスに連れて行かれて、高額のツアーを申し込まないといつまでも宿には辿りつけない。仕方なくバックパッカーは、朝まで空港で過ごす。
インドは女性のひとり旅が圧倒的に多い。
彼女たちが空港で朝を待つ光景を眺めながら、僕はタバコを吸い、不思議な気持ちで送迎車を待つ。ホントは僕もあっち側だったのだ。

ひとり旅のほうが出会いがある
おひとりさまインドで日本の価値観から自由になる


僕は7年前、休暇を利用してひとりでインド旅行に出かけた。成田発、北京経由、ニューデリー行き。北京での乗り継ぎでひとりの中国人青年と出会った。僕が読んでいた小説を不思議そうに眺めながら、それは誰だい?と話しかけてきたのだ(ちなみに読んでいたのは舞城王太郎のディスコ探偵水曜日)。向こうは英語ペラペラで、僕は英語が苦手。
彼の話を必死に聞き取り、質問を投げた。
彼はジャックと名乗った。

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