自分の甘さから逃げるな!「津山30人殺し」を通して戒める『負の暗示』
「津山30人殺し」の犯人が陥った“負のサイクル”
(c)天人唐草山岸凉子スペシャルセレクション5
先日、号泣会見で話題となった野々村元議員の裁判が行われ、これまた話題になりました。「お待ちください」「覚えていません」を繰り返し、ワイドショーを喜ばせていましたね。
ああだこうだと取りざたされていますが、これ、ひと言で言えば「自分への甘さ」で済む話だと思います。カラ出張を膨大な回数繰り返したのも、「バレたときにどうなるか」が想像できなかったからでしょう。また、これまでの人生、なにか自分に不都合なことが起きたとき、「知らない」「わからない」と逃げることでなんとかなってきてしまったのだろうと想像します。人は大人になる過程で、自分の甘さから逃げてはいけないことを学ばなければなりません。その機会は誰にでも、何度も与えられるはずです。
『負の暗示』は、『八つ墓村』のモチーフにもなった事件「津山30人殺し」を描いた作品です。
主人公の睦雄がどのようにして、一晩で30人もの村人を殺すに至ったかを検証していきます。
祖母に甘やかされて育ったものの、家が貧しく進学できなかったこと。結核を患い、徴兵免除になったこと。