くらし情報『「ないものねだり」を利用すれば本当の望みがわかる/誰に見せるでもない爪』

「ないものねだり」を利用すれば本当の望みがわかる/誰に見せるでもない爪

第6回:ないものねだりを利用する
「ないものねだり」を利用すれば本当の望みがわかる/誰に見せるでもない爪
「家にいるのも飽きてしまいました。どう過ごしたらいいのか分かりません」という読者投稿をいただいて、自分の過ごし方について考えてみた。

私は、家に居ると外に出かけたくなってしまい、外に出ると家に帰りたくなってしまう。

今度の休みはあれを食べに行こう、あの展示を見に行こうと外出欲が出ても、いざ休日になってある程度用事を済ませてしまうと、家にいる自分を想像してしまう。

適当なおつまみを作ってベランダで昼からお酒を飲んだり、ずっと見たいと思っていた映画を部屋で見たり、作り置きを作って平日の楽しみにしたり。
誰かと飲みに行くにしても、昔だったらオール明けにふらふらと始発に乗る感じが好きだったが、今は少なくとも終電で帰り、家の布団で寝ることの幸福感のほうが勝ってしまっている。

“家が飽きたなら外に出よう”という単純な回答には聞き飽きたものだが、要は、ないものねだりをうまく利用するということだ。

「描けない時は何もしない。
すると自然と描きたくなる」と某ジブリ作品でも言っているように、煮詰まってたことからあえて遠ざかると、自然とその物事に戻ってしまうもの。
家で楽しく過ごしたい人は、外に出てみるのが近道かもしれない。

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