余計なモノを買うより経験にお金を使う方が「幸せになれる」理由
ただ、新しいものが刺激的に感じられるように、徐々にその幸せは日常に埋もれていってしまいます。モノから得られる喜びや幸せは、一時的なものでしかないのです」と主張します。
■モノを買っても幸せは時間の経過とともに下がる
最新のiPhoneを持つことは幸せですか?それとも、美術館や展示会、課外活動、新しいスキルの習得、旅行などの経験にお金を使いますか?
科学的には、答えは明らかです。後者の方が、圧倒的に多くの幸せを得られるとギロビッチ博士は提案します。
お金は幸せと直結しています。ギロビッチ博士の研究によれば、モノを買った瞬間、誰もが幸せを感じているそう。
しかし、時間が経過するにつれて、徐々に満足度が下がっていく結果となったのです。一方、お金で経験を買った場合には、時間の経過とともに満足度が下がるどころか上がっていきました。
目に見えるモノより目に見えない経験がより幸せを実感できるということは、驚くべき事実です。しかし実際には目に見えない幸せな経験こそが、私たちのアイデンティティにも結びつくような強い記憶となり、財産となるのです。
■経験にお金を使えばそれは自分自身の一部になる
ギロビッチ博士はこのようにも主張します。