給料上がっても仕事のモチベーションは上がらないことが明らかに
■むしろ給料のアップでやる気がなくなる
ではお金はやる気を削ぐのでしょうか?実は、給料を上げることでモチベーションが下がるという意見があります。
モチベーションには外因性のものと内因性のものがあるといわれています。
つまり、働く理由がお金などの外的要因にあることが「外因性のモチベーション」、やりがいを感じるために働くことが「内因性のモチベーション」だということです。
そして給料が上がることにより、内因性のモチベーション、仕事を楽しむこと、チャレンジすること、自己実現といったものが失われてしまうという考え方なのです。
ある研究では128の実験を行い、仕事へのモチベーションを調査しました。基本的には意味がなく退屈な作業よりも、おもしろい作業のほうがモチベーションが高まります。
しかしその上で成果に合わせた報酬を与えると、なんとおもしろい作業へのモチベーションが25%も下がってしまうことがわかったのでした。
さらにこの報酬が、「現金などの触れられるもの」「予測できるもの」「あらかじめいくらもらえるのかわかっている場合」だったとき、モチベーションの低下は35%にも及びました。
仕事にやりがいを感じている場合、お金はモチベーションを下げてしまうのです。