「食べられる環境」なのに平均6%の子どもが朝食を食べない理由
■朝食と家族のコミュニケーションで子どもの心が安定する
小中高生対象の「朝食と自立」調査によると、毎日朝食を食べるグループの49.3%の子どもがルールを守って行動するのに、毎日食べないグループでは32.4%。
また、朝食時に家族との会話がある子どもの50.6%が、「自分のことが好きだ」とも答えています。朝食は、行動や精神面にもメリットを与えるようです。
思春期は、親との会話さえ拒否するもの。だからこそ、子どもとの会話に悩むお母さんも多いと思います。しかも年齢が上がるにつれ、朝食を食べなくなる率も増えます。
でも反抗期の場合、無理にコミュニケーションをとる必要はありません。朝食時にお母さんが独り言のように「今日はいい天気ね」「そのキーホルダーかわいね」などと語りかけるだけでも、子どもの耳には届いているのです。
面倒だからといわず、家族の会話と食が結びつく環境を大切にしたいですね。
(文/池田モモ)
【参考】
※睡眠を中心とした生活習慣と子供の自立等との関係性に関する調査の結果-文部科学省
※食を通じた子どもの健全育成(いわゆる「食育」の視点から一)のあり方に関する検討会報告書について-厚生労働省
※「子どもの朝食」に関する母親の意識・実態調査-佐藤食品工業株式会社