音と味覚には意外な関係が!100デシベルの店では味がしない?
「メロウでソフト」の4つの音楽を聞きながらワインを飲み、味を表現する、というものです。すると、ワインの味の表現は、それぞれ聞いた音楽のイメージに影響されていたのだそうです。しかし、誰も音楽には触れませんでした。聞いていた音が、無意識のうちに味の感じ方に影響したのです。
ノース氏はこの結果から、音楽の役割が変化していることを指摘しています。
「音楽はいまや生活の一部です。昔は音楽を聞くときは部屋でレコードの前に座らなければなりませんでしたが、いまでは音楽はそこここにあふれています。音楽は私たちの世界の捉え方に影響を与えているのです」
私たちは料理を食べるとき、ただ料理の味だけを感じているのではありません。
その店の雰囲気、におい、音など、料理をとりまくさまざまなものと一緒に、味を感じているのです。
もちろん音の影響や味の感じ方に個人差はありますが、料理そのものだけが大切なのではない、ということ。おいしく料理を食べたい人、食べてもらいたい人は、料理だけでなく、音楽にも気を配ってみてはいかがでしょうか。
(文/スケルトンワークス)
【参考】
※An expanding volume of research suggests sound has a significant impact on taste-PRI