くらし情報『今6人に1人が相対的貧困!身近なのに見えづらい日本の貧困問題』

今6人に1人が相対的貧困!身近なのに見えづらい日本の貧困問題

「新しいホームレス状態」とは、お金のあるときはネットカフェに泊まったり、脱法ハウスや安宿で生活する人たち、さらにはニート・引きこもりなど、住居喪失予備軍も含まれます。

27ページに掲げられたOECD加盟国の相対的貧困率のグラフは、驚きに値します。日本の相対的貧困率は、かなり上位に位置しているのです!

日本人の6人に1人がそれに当たるという相対的貧困とは、国民一人ひとりを所得順に並べたとき、真ん中の人の値に満たない人の割合を指すそうです。

2012年でいうと、月に使えるお金が約10万円以下の人がそれにあたり、割合では、国民の16.1%がそれに相当します。数字でみると、「貧困」のイメージがぐっと身近になったのではないでしょうか。

■女性が貧困に陥るきっかけとは

人が貧困状態に陥るきっかけとしては、病気やケガなどの他に、人間関係のもつれから精神的な健康を害することもあるといいます。

たとえば本著のなかでは、DV(ドメスティックバイオレンス)夫から逃れて実家に戻ったものの、今度は精神疾患のある弟の暴力に対する恐怖感から不眠、不安神経症を患い、働けなくなってしまった女性が登場します。

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