くらし情報『今6人に1人が相対的貧困!身近なのに見えづらい日本の貧困問題』

今6人に1人が相対的貧困!身近なのに見えづらい日本の貧困問題

弟の障がい年金受給のため、生活保護は受けられず、かといって、弟は年金を家に入れないので生活は苦しく、どうにも身動きがとれなくなってしまったそうです。

女性の貧困を考える場合、背景にDVの問題があるという指摘があります。DVは身体的暴力だけとは限らず、精神的、性的、経済的、社会的暴力などもあります。それらが重なって、貧困に追い込まれざるを得ないのが実態なのです。

「貧困」ということばだけではピンとこなかったかもしれませんが、経済的に自立していないためにDVな環境から逃れられなかったり、子どものいることが就労の不利になっていたりするなど、そういった女性の状況は想像することができますよね。



貧困とはなにか、支援とはなにか。

大西さんは迷いながらも前を向いて進んでゆく、とあとがきを結んでいます。「きっと社会を変えていくことができると信じて」

より多くの人が「貧困」を自分たちの問題としてとらえ、考えはじめた時、社会は変わりはじめるのかもしれません。


そのためには、まず、知ることがなによりも大事だと気づかせてくれる一冊です。

(文/Kinkiii)

【参考】

※大西連(2015)『すぐそばにある「貧困」』ポプラ社

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
漫画家・脚本家募集LPバナー 上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.