くらし情報『今世紀末「平均寿命は150歳」になる?そのカギを握る物質とは』

今世紀末「平均寿命は150歳」になる?そのカギを握る物質とは

そのとき、「なぜ健康な人と不健康な人がいるのか」「なぜ60~70歳までしか生きられない人もいれば、110歳まで生きられる人もいるのか?」と考えたことが老化への関心のはじまりでした。

シンクレア氏はアメリカ食品医薬品局(FDA)に、「老化は体の機能低下だから、治療する意味があることを認めてもらいたい」のだといいます。老化は人間の宿命であり、受け入れなければいけない現象だと人々は考えています。

しかし過去300年以上にわたって人間は病気と闘ってきたのですから、老化も防げると考えてよいはずです。

シンクレア氏は老化を防ぐとともに、中年以降に見られる心臓病、糖尿病、アルツハイマー病、がんを防ぎたいと考えており、最終的には人口の50%以上がそれらの病気を防げるようにしたいと考えています。

■薬だけではなく運動や食生活も大事!

マウスを使った実験では、健康な食生活でレスベラトロールを摂取したマウスの健康状態は非常によいという結果が出ています。マウスが肥満であまり動かない場合にもレスベラトロールは効きますが、粗食でレスベラトロールを与えられたマウスは明らかに長生きしたのです。つまり、レスベラトロールを摂取しても運動や食生活に気をつけなければいけないということ。

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