睡眠で劇的にアップした記憶力は「3ヶ月以上」効果が続くと判明
記憶する時間をとったあとに、90分寝るグループとただ休憩するグループとに分け、記憶の正確さ、その記憶にどれくらい自信があるかを調べたそうです。
すると、どちらのグループも高い報酬が得られる絵をよくおぼえていたものの、90分寝たグループのほうがその成績がよかったというのです。寝たグループのほうが答えに対する自信もありました。
また、その効果は長期にわたって継続することもわかりました。実験が終わった3ヶ月後に、ボランティアに抜き打ちで覚えた絵の記憶テストをしたところ、90分寝たグループは正確に記憶している人が多かったそうです。
記憶したあとに眠ると記憶力があがり、さらにその効果はそのあともずっと継続するのです。90分寝たグループは、3ヶ月後でも自信を持って答えたということです。
■睡眠によって脳の記憶領域が活性化
実験中のそれぞれのグループの脳の働きも、MRIでスキャンされました。
その結果から、90分寝たグループは、脳の海馬と呼ばれる部位の働きが活発になったことがわかりました。海馬は記憶をつくる部分だと考えられています。
90分寝たグループは、実験の3ヶ月後も、脳の記憶を司る部分の働きが活発になっていました。