100万部以上売れている「ミリオンセラー海外絵本」トップ10
■4位:『三びきのやぎのがらがらどん』(マーシャ・ブラウン作、福音館書店)252万冊
子どもに人気のある本のなかには、常識を超越してしまうものが、しばしば見受けられます。この絵本は、三びきのやぎとトロルとのたたかいを描いたもの。
なぜ三びきとも名前が同じがらがらどんなのか? 最後の大きいヤギのやり方は少し暴力的ではないか? など大人は疑問を抱くかもしれませんが、子どもの大好きなハラハラドキドキの原点とも呼べるエッセンスがぎゅぎゅっと詰まった一冊です。
■3位:『おおきなかぶ』(A・トルストイ再話、佐藤忠良絵、福音館書店)278万冊
ひっぱるときのかけ声、『うんとこしょ、どっこいしょ』。大きなかぶのなかなか抜けない感じを、本当によく表していると思います。子どももこのかけ声は大好きになるでしょう。もとはロシアの文豪トルストイが再話したもの。ロシア語ではこのかけ声、なんていうのでしょうね。
■2位:『てぶくろ』(エウゲーニー・M・ラチョフ作、福音館書店)300万冊
おじいさんが森で落とした手袋に、森の動物たちが次々と住み着いてしまうお話。窓や煙突がついたりしてどんどんバージョアップしていく手袋ハウスが、最後にあっという間に元の手袋に戻る真冬の森のファンタジーです。