不調はダメ呼吸が原因!心身を安定させる「正しい2つの呼吸法」
生命の営みで最も大切なのは「脳神経系の働きを向上させること」と「呼吸の働きを最適化できる体であること」。呼吸や循環の安定が、運動機能や感覚、思考の安定につながっていくようです。
■正しい2つの呼吸法の行い方とは
では、心身を安定させる効果のある正しい呼吸法「腹式呼吸」と「胸郭横隔膜呼吸」は、それぞれどのように行うのでしょうか。
「腹式呼吸」は、一般的によく耳にする呼吸法です。息を吸ったときに肋骨の下が横に広がりながら、腹壁が軽く前に押し出される状態。感覚的には呼吸がお腹に入り、そこから呼吸が吐き出される感じです。
「胸郭横隔膜呼吸」は山本先生が奨励する「Aヨガ」でも行われているもので、腹式呼吸よりも横隔膜を完全に使う呼吸法。
息を吸ったときに肋骨の前側が前に持ち上がり、横側が外に開きながら上がり、みぞおち周辺の肋骨下部周囲360度が拡大します。
このとき、腹壁は腹式呼吸ほど大きくは膨らみません。体幹の円柱全体が広がったりしぼんだりする感覚をイメージするといいでしょう。正しい呼吸法をマスターするためには、横隔膜の収縮と弛緩を安定的にできるようにすることをはじめ、肋骨間の柔軟性など、実は足元から整えることが必要なようです。