今年101歳の女性報道写真家に学ぶ「人生を楽しむ秘訣」とは?
ですが、彼女はいいます。「悲壮な顔をしていても、母親以外は誰も抱きしめてはくれない、だから陰で泣いても明るくしていた方がいい」と。そうすることで、「もうだめだ」というところまでいったとき、周りの人に助けられたことが何度もあったそうです。
今回、老人ホームに入るきっかけとなった骨折事件で救出が間に合ったのは、彼女の強運としかいいようがありません。「運も人も、明るいところに集まるのではないでしょうか」と彼女は述懐しています。
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老人ホームで暮らすようになっても、「今日はなにをしようかしら」と一日を好奇心で始める笹本さん。好奇心やときめきを忘れず、なにが起こっても前向きに立ち向かう気持ちがあれば、年齢を重ねることは恐れるに足らない、というメッセージがびしびしと伝わってくる一冊です。
(文/Kinkiii)
【参考】
※笹本恒子(2015)『好奇心ガール、いま101歳』小学館