外国人は川柳が作れない?意外と難しい日本語の「5・7・5」
「古池や蛙とびこむ水の音」
「飛び出すな車は急に止まれない」
5・7・5の音のリズムは、日本人なら誰もが「収まりがいい」と感じるリズムでしょう。このリズムを使った日本の伝統的な詞が俳句や川柳です。
季語などのルールがある俳句と違い、川柳は5・7・5のリズムさえ守ればいいというシンプルなもの。外国人にも簡単につくれそうな気がしますよね。
ところが、これは意外と難しいものなのだそう。外国人はそもそも、「音を数える」という概念がない人が多いからです。今回は普段意識しない日本語の音について、現役日本語教師のぽんさんにお聞きしました。
■外国人には川柳が難しい理由
「外国人に川柳をつくってもらうとします。
説明の際に『5・7・5でつくってくださいね』と伝え、5文字・7文字・5文字のマスが書かれた用紙を配りますよね。すると、まず『料理を作る』など漢字も含めて5文字で書いてきます」
なるほど、たしかに用紙のマスには合っています。じゃあ「ひらがなで数えて」といえばいいのでは?
「いえ、『ひらがなの数を数えてください』というと、今度は『しょうらい』など小さい字も1つと数えて書いて出されるでしょうね」