数字の「0」を使い始めたのはいつ?調べてわかった意外なルーツ
普通に生活していれば、「0」を目にしないことはありません。ではみなさんは、「0」という数字がない世界を想像できますか?
私たちにとっては信じられないことですが、「0」という概念は、古代数学者たちが悩みに悩み、他の数字のあとに発見した概念だったのです。
「0」という数字の歴史に迫ってみましょう。
■「0」の始まりは空位を表す記号
「なにもない」ということを表す「0」ですが、最初に使われたのは数字の桁を埋めるためでした。
大きい数字を表すとき、その位に数字がなければ「0」を書きますよね。たとえば「103」という数を表したい場合、「13」と書いてしまっては違う数になってしまいます。この空いた位を埋めるために使われたのが「0」の始まりだと言われています。
「0」が使われる前は、空いた位を空欄にするなどで表記していたようですが、やはり間違いが多く不便だったようです。
そこで空いた位に書く記号として「0」が使われ始めたのです。古代中国やバビロニア、インドなど、さまざまな国で使われていました。
■計算における「0」の発見とは?
では「1-1=0」といった計算で使われる「0」が発見されたのはいつごろなのでしょうか?
計算における「0」