8時間睡眠は心臓の健康にいい?調査でわかった睡眠と心臓の関係
しかし、実はいままでの睡眠と心臓の健康に関する研究では、睡眠時間と心臓病のリスクの因果関係など、負の側面しか調べていなかったのです。2015年11月に発表された今回の研究は、睡眠が心臓の健康に与えるプラスの側面を調べた初めての研究です。
■大規模調査で睡眠時間ごとに健康条件を検証!
調査対象は、バプティストヘルス・サウスフロリダという健康に関する団体の従業員、9,700人です。
研究者は、彼らを睡眠時間の長さ(6時間未満、6~8時間未満、8時間以上)で3つのグループに分け、どのくらい心臓の健康に「理想的な」被験者がいるのか調べました。理想的な健康の条件とは以下のとおりです。
・血圧:120/80
・BMI:25以下(肥満度を表す体格指数)
・血糖値:140 mg/dL
・総コレステロール値:200 mg以下/dL
・運動:150分/週
・食事:米国心臓協会が提唱する10の基準のうち8を満たす
・喫煙:しない(呼気検査実施)
■研究者いわく「高卒女性は睡眠足りない傾向」
8時間以上の睡眠をとっている人々は、6時間未満の睡眠の人々にくらべて健康面で優れた生活を送っていることがわかりました。