2015年の箱根駅伝優勝監督に学ぶ「達成できる目標の立て方」
本当に速い選手は後半で平地が続く3区に配置した方が合理的だ、というのです。
前例にとらわれないということは、言葉でいうほどやさしいことではありません。結果に対する責任ものしかかってくるからです。
■どん底経験がチーム作りのヒントに!
大学駅伝の風雲児・原さんの快進撃を支えるのは、会社員として培った経験です。しかしその道のりは平たんなものではありませんでした。
高校3年生の時に全国高校駅伝大会で準優勝。しかし選手としてのピークはここまで。大学では結果を出せず、箱根駅伝にも出場していません。
大学卒業後、中国電力陸上競技部に鳴り物入りで入部しますが、ここでも結果を残せず5年で退部。入社6年目で駅伝の世界から離れ、新人電力マンとして電気料金の集計などの仕事を始めますがうまくいかず、9年目に下部組織のサービスセンターへ異動。左遷でした。
どん底の原さんを変えたのは、サービスセンターで取り組んだ提案営業。コネもなく、飛び込みから始めて四苦八苦するうちに頭角を現し、トップ営業マンに上り詰めたのです。その時に身についたビジネスのノウハウが、強いチーム作りに生かされているといいます。
■道しるべを作ることで選手がやる気に
本書で語られるノウハウには、駅伝選手ではない私たちにも役立つアイデアが詰まっています。