殺意も珍しくない!約7割の人が「親の存在がストレス」だと判明
だから、まずは「親を殺したい」という感情を認めてよいのだと説きます。
もちろん実際に危害を加えてはいけませんが、心のなかで「いなくなってしまえばいい」と思うのは自由なのです。
なお、「精神的な親殺し」は男子の成長における通過儀礼であると石蔵医師はいいます。思春期に息子が父親に激しい反感を覚えるのは自然なことです。
しかし、名家の跡取りや有名人、医師や弁護士を筆頭とする“先生”と呼ばれる職業など、社会的地位の高い父親を持つ息子は、「父親には到底叶わない」と根深い劣等感を持ちやすいそう。
もし、父親への劣等感を持ったままいまも苦しんでいるなら、「親は選べないけれど人生は選べる」「父親は完璧な存在ではない」と気づくことが大切だとアドバイスしています。
■「いちばん大切なのは自分」でかまわない
石蔵医師は、「親を大切にしなければいけない」というのはわかるが、自分の心身を害してまで、生活を圧迫してまで、親に尽くす必要はないといいます。まずは自分が生き延びたいというのは、生物の本能であり当たり前のこと。
だから、「一番大切なのは自分」でかまわないというのです。
それに、自分自身が満たされているからこそ、親へも余裕を持って接することができ、結果としてよりよい家族の関係を築くことにもつながるといいます。