数字で考えると見えてくる「私達が本当にすべき被災地支援の形」
いったいどういうことかご理解いただくために、とてもシンプルなモデルで説明します。
たとえば、ここに地域Aと地域Bがあります。この場合、100人の住民によって生み出されるお金はご覧の通り19,000円です。
地域A:[住民が使う金額]¥100×[住民の数]10=¥1,000
地域B:[住民が使う金額]¥200×[住民の数]90=¥18,000
合計¥19,000
ここで、地域Aが被災したと仮定します。すると、人数は変わらないとしても、使うお金は減る(たとえば50円)ことでしょう。
さらに、ここで極端に考えてみましょう。
もし、被災しなかった地域Bの住人が全員、通常の経済活動を放棄し、「支援」という名のもとに地域Aに出向いてしまったら、どういうことが起こるでしょう?
ご覧のとおり、この100人が生み出すお金は激減します。
地域A:[住民が使う金額]¥50×[住民の数]100=¥5,000
地域B:[住民が使う金額]¥200×[住民の数]0=¥0
合計¥5,000
そうではなく、大切なのは、地域Bの住人はこれまでどおりの経済活動を行い、そしてちょっとだけ被災地のためにお金を使うことなのです。