過労死で賠償金1億円以上!元社員に高額な慰謝料を支払った事例
長時間労働による過労死やセクハラ問題等が絶えないことからわかるように、ブラック企業の問題は一向に減りません。
その一方、劣悪な労働環境が社会問題として認知されたため、ブラック企業への世間の風当たりも強くなっています。
そんな時世を反映してか、高額な慰謝料や賠償金、和解金が支払われるケースも出てきているのです。
そこで今回は、劣悪な労働環境がもたらした事件のなかでも、支払われた額がとくに高かった事例をご紹介します。
■元社員に高額な慰謝料や賠償金を支払った4つの事例
(1)ワタミ・・・1億3,000万円
居酒屋「和民」で知られるワタミ株式会社は、「和民」で入社2か月の女性正社員が過労自殺した事件について、1億3,000万円もの和解金を支払っています。
過重な労働を女性にさせ、働災害としても認定されたのにもかかわらず、 ワタミ側は非を認めなかったため女性の両親が損害賠償訴訟を起こしました。その結果、1年後にワタミは謝罪、全面的に事実を認めて和解が成立したのです。
ワタミはこの事件以外にも、賃金未払い問題や「理念集」の購入を強制していたなどのトラブルがあり、批判の的になっていました。