不動産広告「徒歩●●分」に騙されないで!実は巧妙な罠があった
、庁舎の廊下を歩いて、時間と距離を測る、という方法。
さらに、その男性は普段はせっかちな性格だったそうです。計測の時は、女性やお年寄りを意識して、なるべく普段よりゆっくり歩いたそうですが……。こうして“分速80メートル”基準は生まれました。
大切なポイントなので、もう一度書きます。
“軽く女装した” “せっかちな若い男性” “庁舎の平坦な廊下”……。いろんな意味で、ツッコミ所が満載ですが、こうして“徒歩1分=80メートル”という基準は生まれました。
■不動産広告“徒歩●●分”表示の意外な盲点
“徒歩●●分”表示に関して、大事なポイントがもう一つあります。
それは、距離だけ計算すればOKで、実際の障害物は関係ないということ。
道路にそった距離を“分速80メートル”で機械的に割ればよいことになっています。途中に信号があっても、坂道でも人混みでも、開かずの踏切があっても関係ありません。
たとえば渋谷駅を降りて、センター街の店に行くとき。あなたは普段と同じスピードで歩けますか。
ハチ公前、スクランブル交差点、センター街……。そんな時でも不動産表示は、単に駅からの道路距離を“80”で割っておしまいです。