あなたの数学的センスがわかる「消えた1000円を探すクイズ」
あとの1,000円は、どこに消えたのでしょうか?
■数学的センスがわかるクイズ・解答編
宿泊代2万7,000円に、ネコババ2,000円を足して「2万9,000円」と言っていますが、そもそもこれが間違いの元。2万7,000円の内訳は、「サービス宿泊代2万5,000円+ネコババ2,000円」です。
2万7,000円の中に最初から含まれているんですね。それなのに、さらに足すから計算がおかしくなります。
これが、間違いやすい計算方法。2万7,000円(宿泊費+ネコババ2,000円)+2,000円(ネコババ)=2万9,000円なのです。
ネコババを2回計算しているのが分かりますね。それでは、本来足すのは何でしょうか?
そう、本来足すのは女性に返した3,000円です。
3万円=宿泊費2万5,000円+ネコババ2,000円+返却3,000円になります。
これ、元は夏目漱石の弟子の小説家・内田百閒さんが小説の中で出した数学問題です。設定もホテルでなくて宿屋で、値段も3万円でなくて30円でした。でも、その秀逸な構造から今でも形を変えて数学問題として、よく使われます。私たちはお金には敏感だけれども、数字構造にはちょっと弱い所がありますよね。