なぜ消せるボールペンは「普通のより10倍早く書けなくなる」?
次はいよいよボールペンについてです。
製品によりますが、一般的なボールペンの筆記距離は、だいたい500~1,000メートル前後です。
そして消せるボールペンは、先に触れたとおり特殊なインクを使っていることもあり、通常のボールペンの約10倍のインクを消費します。
そのため、1本で書ける距離は約100~200メートルです(もちろん、こちらも製品によります)。特に軸が細いタイプは、インクの容量も小さいので90メートル前後にまで落ちます。
つまり普通のボールペンの1/5~1/10程度。鉛筆とくらべたら1/500。
使い方が悪いわけでも、不良品に当たったわけでもなく、「消せるボールペンはすぐにインクがなくなる」と感じるのは当たり前のこと。
もともとそういう製品だからなのです。
短い人生だけど、とても便利なもの。それが消せるボールペンなのかもしれません。
(文/シール坊)