くらし情報『星の数は2億1900万個?美しい「天の川銀河」が残す多くの謎』

2015年7月7日 12:00

星の数は2億1900万個?美しい「天の川銀河」が残す多くの謎

■正確な数を導き出しにくい理由

ちなみに天の川銀河の質量(太陽系軌道より内側)は、太陽の質量の1000億倍。この質量をもとにして概算された天の川銀河の星の数は、約1000億個。

ただしこれは太陽の質量を天の川銀河の平均的な星、つまり自らのエネルギーで輝く恒星の典型的な質量と仮定して得られたもので、正確な値は不明。

観測技術が進歩した現代でも、天の川銀河の星の総数を数えることができないからなのだそうです。

そのうえ、天の川銀河の総質量には、光では見えない未知の物質(ダークマター)の質量も含まれているため、なおさら正確な数を導き出すのは困難。

そのぶんだけ星の数が少なくなるかもしれないし、太陽より質量の小さな星が多ければ、星の数はもっと増えることになるわけです。

■天の川銀河の星の驚くべき総数

では、実際に観測されている天の川銀河の星の数はどのくらいあるのでしょうか?
大西洋・カナリア諸島にあるラ・パルマ天文台の口径2.5メートルにおよぶ「アイザック・ニュートン望遠鏡」で10年をかけて観測したところ、天の川銀河には20等級より明るい恒星2億1900万個が記録されたのだそうです。

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