正の字には意外なルーツと意味が!昔と今の「ものの数え方」比較
となるところを「玉(5つ)」にする人が絶えませんでした。
王と玉は似ていますから、点をつけることなど簡単だったのでしょう。それに王と玉は「、」しか違いがないので、紙の汚れなどと間違いやすいですよね。
その点、正の字は誤魔化しにくく全部がハッキリした線なので、「あっ、墨を落としちゃった」とごまかすことはできません。ですから、こちらの方が不正されにくいですよね。
それに中国や韓国では“正”の字を使っていたので、それにならって正の字にとって変わられたわけです。人はいつの時代でも、不正や間違い、対抗策とのイタチごっこを繰り返しているのかもしれません。
■海外では自分の指や縦線を使って数える
それでは、日本以外の国ではどんな数え方をしているのでしょう。
調べてみたところ、大きく分けて2つありました。
それは(1)指を使って数える(手のひらの指を折っていく)、そして(2)記号。
(1)は、私たちにも馴染みのある、指を折って数を数える方法です。どちらの手を使うか。また、小指からか、親指から使うかは人それぞれです。ただし、地域によっては「左手から数えて(1~5)、それでも足りない時は右手も使う(6~10)」