初めての人には敷居が高そうだ。でも、お店のおばちゃんはニコニコと「何にするんだい?」と聞いてくる。料金も中心部に比べると若干安い。買い物を済ませた人はソンテウと呼ばれる乗り合いトラックに乗り帰宅する。今ではマイカー通勤する人も多いのだろうが、自宅からソンテウに乗って、駅なり大通りに出てそこからバスやBTSで通勤するというのは昔ながらのタイ人の通勤通学風景なのだ。
そんな下町情緒あふれるバンチャック周辺にもジワジワと再開発の波が押し寄せてきている。市場近くにあった老朽化したタウンハウスは取り壊され、市場の一部も撤去が始まっている。駅前に高層コンドミニアムが建つ日もそう遠くはないのであろう。
駅前には大型スーパーは無い
迷宮のような市場
地元民の足はこの軽トラ
再開発の波はジワジワときている
(text & photo : 中島貴義)
熱帯写真家フォトエッセイ「アジアの街角から」
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