すみだ北斎美術館、10/12~展覧会を開催 北斎作品の研究者かつコレクター ピーター・モースと浮世絵研究の第一人者・楢崎宗重のコレクションを展示
は、円山応挙に学んだ江戸時代中期の画家です。
母犬と乳を飲む子犬が描かれた本作は、毛並みの1本1本がわかるほど描きこまれていることから、熱心な写生や質感の追及がうかがえます。胡粉をはじめ日本の伝統的な画材が使われていますが、顔料を厚く塗るなど西洋の油彩画を強く意識して描かれた作品です。
◆楢崎氏と直接交流があった版画家・川瀬巴水の作品
川瀬巴水「雪の寺」すみだ北斎美術館蔵(前期)
川瀬巴水(かわせはすい)は、大正から昭和時代に活動した版画家です。巴水の生前から交流があった楢崎氏は、巴水に取材を重ねて論考を発表するなど、早くから巴水の版画芸術の評価を試みました。楢崎コレクションの「雪の寺」は、小品(17.8cm×12.9cm)ながらも、「旅情詩人」とも称される巴水の作風をよく表しています。
◆開催概要
展覧会名 : 学者の愛したコレクション ―ピーター・モースと楢崎宗重―
会期 : 2021年10月12日(火)~12月5日(日)
※前後期で一部展示替えあり
前期|2021年10月12日(火)~11月7日(日)
後期|2021年11月9日(火)~12月5日(日)
休館日 : 毎週月曜日
開館時間 : 9:30~17:30(入館は17:00まで)